会長挨拶

井上 清美
今月は「母子の健康月間」です。そこで“家族”という視点からお話ししたいと存じます。
世界には、医療や教育の支援が届かず、年間500万人近い子どもたちが予防可能な病で命を落としている現状があります(WHO,2024)。
こうした中で、ロータリーは母子の健康を重点分野に掲げ、ワクチン支援や母親への衛生教育など、地道で効果的な支援を続けています。
ところで、私たちがロータリー活動を続けられるのは、“家族の支え”があってこそだと改めて感じます。10年前、私の家でも、アメリカから来たロータリーの交換留学生を3週間ホームステイで受け入れたことがありました。その時、笛吹市から甲府南高校に通学するには送迎が必要で、この間は、父がお迎えに毎日行ってくれました。両親が毎日の食事や生活の世話を本当に一生懸命してくれて、私も家族も異文化を学び、大切な友情を育む貴重な体験になりました。
振り返れば、家族が進んで協力してくれたからこそ成し遂げられた奉仕でしたし、その経験は今も私のロータリー活動の原点になっています。
正直に申します。父は、ずーっと前から、「ロータリーの会長だけは、うけるな」と、言い続けてました。ですから、1年前は父には黙っていました。そこへ、父の友人の飯田先生が電話でしっかり父に話して下さいました。しばらくは、反対してましたが、今は、何も言わなくなりました。
ロータリーの「超我の奉仕」は、決して一人でできるものではなく、家族という小さなコミュニティの理解と協力があって初めて続けられるものです。そして、そうした姿を子どもたちや地域の若者に見せることが、次の世代への大きな教育にもなります。
これからも「母子の健康」を守る活動に加え、地域や世界をつなぐ心を家族と一緒に育てながら、皆さまと共に歩んでまいりたいと思います。