会長挨拶

藤巻 素純
今日は、最近、世の中を見ていて、思ったことを述べたいと思います。
最近感じることは、マスコミの報道、ジャニーズ事務所の問題、フジテレビの問題、そして財務省の問題など、世の中がどれだけ嘘にまみれていたかということです。さらにひどいのは、自分さえよければ、他人のことなどどうでもいいと思っているように見える人々がいかに多いかということです。
自分を犠牲にしてまでとは思いませんが、自分の取り分を少しでいいから、世のため人のために使い、世の中を良くしていこうという気持ちが薄れていると思います。
前にも、言いましたが、世の中を良くするとは、多くの人たちが幸せと感じられる世界を作ることだと思います。
こんな時代だからこそ、わたしは、ロータリークラブの存在そして役割が重要であると思います。
ロータリークラブこそが、世の中を良くする中心にいると思います。
そして、その中心の理念が「4つのテスト」だと思います。
RIのアーチック会長も4つのテストを実践すれば戦争なんておきないと言っています。
前にも、話しましたが、4つのテストのベースは、キリスト教の精神であり、仏教の考え方にも通ずるところがあります。今こそ、ロータリアンが中心となって、「4つのテスト」の理念を広めることが必要だと思います。
うそにまみれた世の中で真実を追求し、みんなに公平に接し、世のため人のために考え、行動し、好意と友情を深める言葉を発し、行動すること、こんな単純なことが世の中を良くする第一歩だと思います。
さらに、好意と友情を深めることは、相手の良さを認め、相手に感謝することから始まると思います。人に対して怒ることはもってのほかです。どんな理由があろうとも、怒りの感情は自分の体をむしばむ原因となります。
今、ロータリークラブは、人が減ってきています。その原因は、ロータリークラブが設立された時の精神が薄れてきたからだと思います。
世の中を良くするため、ロータリーのマジックを起こすためには、私たちロータリアンひとりひとりが4つのテストを実践し、自己変革することが必要だと思います。
今日は、職業奉仕委員会の担当例会です。長田委員長、ありがとうございます。
窪田会長の時の卓話で初めて聞きましたが、「ソーシャルビジネス」について改めて学びたいと思います。簡単に言うと、少子高齢化、経済的不平等、地域の疲弊、環境破壊、教育格差などの社会問題にビジネスで問題を解決するやり方です。
すなわち、社会問題の解決とビジネスを両立することです。
会員の皆様は、それぞれビジネスのスキルを持っていると思います。
そのスキルを、どうしたら社会の問題を解決することに活かせるか、また、世の中を良くすることに活かせるか今日は、そんなことを考える一助になればと思います。
山梨県県民生活課県民生活統括課より、武井紀人課長様を講師としてお招きしました。
卓話よろしくお願いいたします。