会員卓話

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健康は口腔内の清潔から始まる
口の中で歯はどうなっているか知ることが大事

隈部 まさる

 今日の卓話では、なぜ口の中を清潔にしなければいけないのか、汚ければ、なぜ病気になるのかお話しします。

 歯の表面は、白いエナメル質です。この硬さはモース硬度で 6 ~ 7度の非常に堅いものです。エナメル質の内側が象牙質で、その下に柔らかい歯髄があります。エナメル質は虫歯になっても痛くない。しかし、象牙質や歯髄まで虫歯になると水やお湯がしみたり、痛くなったりします。歯の中の神経は、歯の下の神経に通じています。歯の根を歯肉が囲んでいます。

 歯と歯の間に食べた物や歯石がついたりしますね。食べかすが残ったままにしておくと風邪の菌がついて、それを翌日飲み込んで風邪を引くことがあります。だから、歯を磨きましょう。

 食べた物が、歯と歯の間に入らないように歯肉が入っています。しかし、年齢を重ねると、歯肉が下がって歯と歯の間に隙間ができて食べ物が入ってしまいます。

 全く病気のない生活をしようと思えば、歯を磨けばできます。口の中で細菌が入っているのは歯と歯の間です。歯と歯の間に虫歯があります。だから、歯と歯の間を磨いてください。

 そして、歯の神経がどこへ通じているかというと、脳へ通じています。一本一本の歯は全部、噛んでいるかどうか、痛いかどうかを感じていて、それをちゃんと脳に連絡しています。

 だから、歯は本当に抜かないでほしい。これだけを私は願って、ずっと歯科医師の仕事をしてきました。

 甲府シティロータリークラブにはチャーターメンバーとして入りました。設立の 1992 年頃は、女性なんか入れてくれませんでした。初代会長の斉藤稔先生や第 2 代会長の諸平秀樹さんたちが、女性も入ってもいいよと言ったので女性も入れるようになりました。

 私は、振り返ってみると、みんなに公平で、自分の言動が真実に反しないという生き方をしてきたと思います。

 普通の患者さんが待合室にいるのに、県会議員の人が、「俺は、県の仕事をしてるんだから、先に診察してくれ。」と言ったことがありました。その時に、「私の患者さんはみんな同じなんですよ。」と言って診察しなかったら、「こんなコムスメに入れ歯ができるんかい。」と、捨て台詞をはいて帰ったエライ人がいました。それでも私は、ひたすら、患者さんのために、歯のために、その頃から仕事をしてきました。

 今年の 3 月にやめると言ったのに、やめられなくて、まだやっています。薬物からやっと一人立ちできて私のところへ治療に来ていた子に、「もう仕事やめるからね。」と言ったら、お菓子を持って来て、「ありがとうございました。」と言われた時、私は、初めて涙が出ました。私がやっていることは公平であると、この通りに私は生活しているんだなと思っています。これが、私が歩いてきた道です。

 私は、知るということが非常に大事だと思います。知るということは、何かをする前に、ここがこういう風になっているから、こうしましょうということです。例えば、私にしてみれば、どこまで虫歯になっているのか、注射をしないで知ることで歯を残しました。それで、今この人たちのような人たちが総義歯ではなくて、楽しんで、物を食べている。

 私がこんなことをやってきましたということを聞いていただいて、本当によかったと思っています。ありがとうございました。