会長挨拶

会長挨拶

藤巻 素純

 今日は、青少年交換事業の素晴らしさを理解していただくための例会です。

 青少年交換プログラムが国際ロータリーの公式プログラムになって今年で50周年になります。前にも話しましたが、アーチック会長の優先事項の中に、世界平和の構築分断された世界を癒すとあります。その世界平和構築の手段の一つが青少年交換事業です。私の今年の具体的行動指針の中に青少年交換事業を再開するための理解を深めるとあります。

 今日は、ローテックスの河合大吾さんをお招きしました。ローテックスとは、青少年交換事業に参加した学生たちの総称です。私は、派遣される学生、派遣された交換留学生を合わせると100名近い交換留学生と関わってました。日本から派遣された学生に関していうと派遣前と派遣後では、人間力が全く変わっていることにいつも驚かされます。

  また、4名の交換留学生のホストファミリーをさせていただきました。ホストファミリーをすると、いろいろなことがあり、初めは戸惑うことがたくさんあります。単純なことですが、西洋には風呂に入る文化がありません。片付けはしないし、時間にはルーズだし、いつもパソコンばかりいじっています。そして、言いたいことは何でも言います。しかし、これらが文化の違いであると認識できれば、すべてが理解できるようになります。批判することは簡単です。文化の違いの中から、相手の良さを認めることで、はじめて、異文化交流が始まり、相互理解ができ、さらには世界平和への道が作れると思います。

 ホストファミリーをすることを皆さん嫌がりますが、これをすることによって、私たち自身も人間として成長でき、人間の器が大きくなると思います。

 それが体験できるのは、唯一ロータリーの青少年交換事業です。

 あの国には、あの人がいるから戦争はしたくない。よく聞く言葉です。

 青少年交換事業は、唯一ロータリアンの子弟が参加できます。交換留学で派遣されるのは、高校2年がベストです。もちろん、現地に着いた時に16歳から18歳までは大丈夫といわれているので高校1年から高校3年まで派遣が可能です。

 日本の若い人たちを世界に役立つ人材に育てるそういう意味でも一人でも多くの学生を世界に送り出すのがロータリアンの使命だと思います。青少年交換プログラムに若い人々に参加してもらうことは、停滞した日本を活性化するために最も重要なことだと思います。